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- アジアユースオーケストラ / asian youth orchestra(AYO)
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設立:ユーディ・メニューイン/リチャード・パンチャス
1990年8月の初回公演はユーディ・メニューイン指揮によるアジア初のプレプロフェッショナルオーケストラ、著名な指揮者やソリストとの高度な学習・演奏・海外演奏旅行を提供します。100名のアジアユースオーケストラのメンバーは、中国、香港、台湾、日本、韓国、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの11カ国・地域から選出された、才能豊かな若い音楽家で構成されています。
各地での厳しいオーディションをくぐり抜け、香港での3週間のリハーサル・キャンプに続き、国際的に活躍する著名な指揮者やソリストとの3週間のツアーと、毎夏6週間の活動をしています。
チェロ奏者ヨーヨー・マ、ミッシャ・マイスキー、ワン・ジャン、アリサ・ワイラーシュタイン、ヴァイオリン奏者のギドン・クレーメル、ギル・シャハム、エルマー・オリヴェイラ、ヤン・ウク・キム、諏訪内晶子、チョーリャン・リン、服部萌音、ソプラノのエリー・アメリング、ピアニストのアリシア・デ・ラローチャ、セシル・リカド、レオン・フレィシャー、ジャン・ルイ・ストイアマン、ボザール・トリオなどと共演しました。
また指揮者には、首席指揮者のジェームス・ジャッド、名誉指揮者のセルジュ・コミッシナー、アレクサンダー・シュナイダー、タン・ドウン、そして設立者でもあるユーディ・メニューインとリチャード・パンチャスを迎えてきました。
1990年以来、受賞歴のあるアジアユースオーケストラは、アジア、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアで430の公演を行い100万人以上の観客を魅了してきました。
また公演の模様は、CNN、CNBC、NHK、RTHK香港やスターTVなどで放映されています。
これまで17才から29才までの2万人もの音楽家がアジアユースのオーディションを受けて来ました。選ばれた者たちは授業料なしでボルティモア、ボストン、バッファローフィル、アトランタ、サンフランシスコ交響楽団、モネ・オペラ・ブリュッセル、トリプル・ヘリックス・トリオ、ボストン、ピーバディ音楽院などからの音楽家による指導を受けます。
2010年高松宮殿下記念世界文化賞若手芸術家奨励賞、2015年第20回日経アジア賞 文化・社会部門受賞を受賞したアジアユースオーケストラは、中国本土において海外からのどのオーケストラよりも多くの都市で数多くのコンサートを行い、ベトナムでは過去50年において初の海外からのオーケストラ公演となりました。
1997年に香港と北京でおこなわれた香港返還式では、タン・ドゥンの「交響曲1997」の世界初演でヨーヨー・マと演奏しました。
ホワイトハウスや国連本部、ニューヨークのエイベリーフィッシャーホール、ハリウッド・ボウル、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ベルリンのコンツェルトハウス、ウィーンのコンツェルトハウス、シドニーのオペラハウス、そして日本や東南アジアの国々で演奏して来ました。授業料なしの文化交流の夏期講習として実施されています。
音楽を志すアジアの青少年が、アジアにおいて自分達で音楽を作り上げることに誇りを感じ、有名アーティスト達との共演やツアーを経験することを通じて、優秀な才能が育まれ成長していくことを、AYOの真の目的としています。
- ジョセフ・バスティアン / Joseph Bastian(首席指揮者)
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ベルギー、ルクセンブルグ、ドイツと国境を接する、フランスのロレーヌ地方出身。スイス系フランス人の家族に生まれ、チェロ、トロンボーン、及び作曲を学ぶ。ザール音楽大学ではトロンボーンを専修した後、グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団やミュンヘン交響楽団のアカデミーオーケストラのメンバーを経て、バイエルン放送交響楽団のバス・トロンボーン奏者を務める。
2016年2月の都合のつかなくなったロビン・ティチアーティの代理として急遽、(主席指揮者やコンダクター師範の後押しもあり)指揮を執り、一躍脚光を浴びることとなる。ブラームス、ベルグ、エルガーといった難しいプログラムも、「堂々たる主権をとり、予期せぬデビューを芸術的な凱旋とせしめた」と評され、センセーショナルなデビューを飾ったバスティアンはその後、すぐに指揮者として呼び戻されることになる。
バイエルン放送交響楽団では指揮指導者のマリス・ヤンソンに師事しつつ、アシスタントコンダクターを務め、ロンドン・フィルハーモニーでもダニエル・ハーディングやウラディーミル・ユロフスキといった指揮者のアシスタントを務め指揮者としての技術に磨きをかけた。また、ミュンヘン大学のアバコ・オーケストラの主席指揮者をつとめ、ウィーン学友協会などのヨーロッパの主要会場でのツアーを行った。
2016年にはグシュタード・メニューイン音楽祭でネーメ・ヤルヴィ賞を受賞し、2016年~2017年シーズンにはグシュタード祝祭オーケストラを率いて国際ツアーを実施。2018年には急成長する指揮者としてのキャリアに集中するため、バイエルン放送交響楽団のトロンボーン奏者の席を辞任する決断を下した。
その後現在まで、ブレーメンフィルハーモニー、ミュンヘン室内管弦楽団、リエージュ王立フィルハーモニー管弦楽団、ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団を含む、多数のオーケストラで活躍している。
今シーズンはデュッセルドルフ交響楽団や、バーゼル交響楽団に戻って指揮をとりつつ、ARDミュンヘン国際コンクールでのオープニングと最終日の指揮を執る。また読売日本交響楽団とともに日本ツアーを行いアジアデビューを果たすなど、新進気鋭の指揮者として精力的に活動を行っている。
- ヤデル・ビニャミーニ / Jader Bignamini(首席客演指揮者)
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北イタリア生まれ。1998年シャイーにミラノ・ヴェルディ響のクラリネット奏者に抜擢され、2012年にはアソシエイト・コンダクターに就任。19/20シーズンにはトロント、ヒューストン、ダラス、ミネソタの各オーケストラに客演、デトロイト交響楽団には再登場するなど、米国では高い評価を得ている。オペラでの活躍も著しく、昨シーズンにバイエルン国立歌劇場『椿姫』でデビューを果たした。またネトレプコ夫妻からの信頼も厚くワールド・ツアーの指揮は常にビニャミーニが務めている。また、2人が主役を務めたボリショイ劇場『マノン・レスコー』公演では聴衆から絶賛の声が寄せられた。ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団 常任指揮者、デトロイト交響楽団音楽監督。
- アルバン・ゲルハルト / Alban Gerhardt(チェロ奏者)
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1969年にベルリンの音楽一家に生まれたアルバン・ゲルハルトは、8歳でピアノとチェロを始め、20歳の時からチェロ奏者としてのキャリアを歩み、91年にベルリン・フィル&セミヨン・ビシュコフと共演して以来、国際的なキャリアを築いている。コンサート・ホールでの公演に加え、学校、病院、公共スペースなどでの演奏にも情熱を向けており、特に2012年にはドイツの主要な鉄道駅でバッハの無伴奏チェロ組曲全曲を演奏し話題を呼んだ。そんなゲルハルトが「究極の挑戦」と語るチェロの聖典、J.Sバッハの無伴奏チェロ組曲のレコーディングが実現し、愛用している銘器マッテオ・ゴフリラー1710のチェロで、バッハの超越的な美しさと魅惑的なシンプルさを描き、イギリスのハイペリオン(Hyperion)よりバッハ無伴奏チェロ組曲をリリースした。ハイペリオンにとっては、スティーヴン・イッサーリスの名盤(CDA 67541/2)以来となるバッハ無伴奏チェロ組曲となり注目され、ドイツ・チェロ界の新皇帝登場と評された。
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「アジアユースオーケストラ2024」アジアツアー開催予定地
香港、 北京、上海、珠海、広州、シンガポール、 バンコク、 クアラルンプール、台北、 嘉義、 横浜、グランドフィナーレ東京